学力低下・・・「土台と家」

国際教育到達度評価学会(IEA)が03年、各国の中学2年生(46カ国・地域参加)と小学4年生(25カ国・地域)の学力を調べた国際数学・理科教育調査(TIMSS)で、世界トップレベルとされてきた日本の小4理科と中2数学の平均点が前回(小4は95年、中2は99年)から下がったことが分かった、というニュース。(毎日新聞- 12月15日)

日本人の学力低下が叫ばれて久しい。が、ここにきて、またそれを裏付ける結果が発表された。このIEAの調査結果によると、小4理科は2位から3位へ、中2数学は同じ5位でも点数が下がったとか。以前、OECD(経済協力開発機構)が行った学習到達度調査で、高1の読解力が下がったことに引き続き、また学力低下が浮き彫りになってしまった。

この件に関し、文部科学相は「二つの調査結果を見ると、我が国の子どもの成績には低下傾向が見られる。世界トップレベルとは言えない」と語った、という。文科省は国立教育政策研究所と共に両結果を分析して、授業改善策などの指導資料作りを急ぐ方針だとか。

ちなみに、前回の調査で1位だったフィンランドは今回参していないとのことだが、教科・学年でともに1位になったのは、アジアのハブと言われるシンガポール。日本の淡路島ほどの大きさの小さな国であるが、経済の発展、流通のハブ、ITの拡充、人材の育成と、シンガポールには目を見張るものがある。憎むべき日本であるが、その日本にに学べと始まったシンガポールの様々な政策。個人的にはもう越えているのではないか、と思うほどだ。

それはさておき、問題は日本の学力低下。ユトリ教育などいっている場合ではなかった、ということをむしろ裏付けた結果なのではないだろうか。詰め込み型学習には賛成しがたいが、自律学習のできないうちに多くの選択権を与えても、それは無謀というものではないかと考える。ある程度詰め込まれた知識が基礎となり、初めて自律、応用できるのだと私は思う。何もない土台に家は建たない。仮に建てられたとしても、崩壊するのは時間の問題だ。

学力だけがすべてではない。しかし、学力が下支えするものも多く存在する。今後、国はどのような土台を作るのだろうか。そして、学習者たちは、その土台にどんな家を建てるのだろうか。

私たち大人は、自分が建てて来た「土台と家」を改めて見直す必要があるように思う。

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by neko_tin_neko_tin | 2004-12-17 14:09 | 教育
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