常用漢字、増えるの?減るの?

「国語に関するさまざまな問題点を検討してきた文部科学相の諮問機関・文化審議会の国語分科会は24日、パソコンなどの急速な普及で、国民が目にする漢字が増えていることを受け、常用漢字表を含む漢字政策の抜本的な見直しが必要だとする報告書案をまとめた」というニュース(読売新聞-1月25日)。

今回の報告書案では、現代の情報化を想定せずに作られた現行の常用漢字表が、「一般社会で使用する目安」として、十分に機能しているかどうかを改めて検討する必要があると指摘している。新聞でも常用漢字表以外の漢字が少しずつ使われてきている実態を踏まえ、常用漢字表に掲載する漢字の数のほか、その位置づけについても抜本的に見直す時期に来ていると提言したという。

常用漢字の見直しを巡っては、「人名用漢字を含めるべきだ」と増加を求める意見がある一方、パソコンなどの普及で国民の書く力が低下しているとの指摘もあることから、むやみに数を増やすことに慎重論もあるようだ。

一方、報告書案では、機会が減っている漢字の手書きについても、「習得に大きく寄与し、筆順も確実に覚えられる。日本の文化としても捨ててはいけない」と、その重要性を強調したという。

そもそも、常用漢字とは何か。常用漢字とは、一般社会で使用する漢字の目安として、1981年に国語審議会が答申、告示したもので、その数1945字。ちなみに、付表には110語の漢字がある。ただし、人名などの固有名詞は対象外とされていて、人名には法務省が定めた人名用漢字がある。それらを含めると計2928字。

さて、あなたは1945文字の常用漢字を読み書きできる自信があるか。常用漢字の中で、小学6年生までに学習した教育漢字1006字ならどうだろう。漢字を毎日目にしていても、読めるとは限らず、書くとなるとなおのことだ。

携帯電話のメール、PCのメール、インターネット、テレビ等々、漢字を目にする機会はあるものの、書く機会は格段に減少した。また、辞書も電子辞書やオンライン辞書などにより、読めなくても、部首をしらなくても、調べる方法はいくらでもある。この、常用漢字の見直しは、当然の結果であろう。しかし、問題は増えるのか?減るのか?だ。いや、増減に伴う学習方法の方が重要かもしれない。

小学校時代、マス目のあるノートで書き取り練習した私たちの時代と現代は確かに異なるかもしれないが、漢字・平仮名・片仮名・ローマ字の4種類の文字を使いこなせる人種として、漢字の存在、位置づけを考える必要がある。漢字は、われわれの名前にも関わる重要な問題。漢字の増減とその習得方法の今後の展開に注目したい。

⇒Blog Rankingに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです。
[PR]
by neko_tin_neko_tin | 2005-01-25 21:51 | 教育
<< 中国語拡大作戦 リピーター増へ新目標-外国人客... >>