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中国語拡大作戦

中国語、1億人に普及へ、というニュース(時事通信-1月26日)。

中国政府は、中国語を本格的に海外へ普及させ、世界との懸け橋にしようという「漢語橋5カ年行動プロジェクト」を認可したというニュースを、先日ネットニュースで見つけた。今後数年以内に中国語専門学校「孔子学院」を世界に100校設立する構想を打ち出し、海外の中国語学習者を現在の約3000万人から、北京五輪直前の2007年までに3倍以上の1億人に拡大させる計画だという。

中国は言うまでもなく今急速な経済発展をしている。昨年のGDPも目標の7%を超え、9.5%だったころからも、中国のある種の勢いを感じずにはいられない。中国にいると、その活気にも近い人々のエネルギーを感じる。

そして、今回のこのニュース。現在、日本など各国で中国語ブームが起きている。中国政府としても、世界に中国語を浸透させることで、中国の存在感を高めようという国家戦略があるようだ。実は、言語の普及とは恐ろしくもある。言語はコミュニケーションのツールとして有効であるだけではなく、実はその言語の文化を知らず知らず吸収していくからだ。

言語は、文化を下支えに経済も発展させる力があると思う。中国は経済の発展と共に、言語の普及による文化の進出も脅威となるのかもしれない。隣国の中国が本当に力をつけたそのとき、日本はどうなるのだろう。日本に帰ってきて、今の日本に本当に不安を感じる毎日だ。

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by neko_tin_neko_tin | 2005-01-29 19:57 | 中国
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