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甘すぎる医師の業務停止

わいせつ・覚せい剤…業務停止医師の7割が現場復帰(読売新聞-11月11日)。

医師の業務停止、そして現場復帰はこれほど甘くていいのか。公共性が高く、また人命を預かる身である医師の信頼性にも関わる問題だ。

ニュースによると、「2002年度までの5年間に医療事故や不正行為で業務停止の行政処分を受けた医師114人のうち、約7割の80人が、業務停止期間の終了後、医師として医療現場に復帰していた」ことがわかったという。

現行制度では、処分期間が過ぎれば、医師は再教育を受けることなく、そのまま医業に復帰できるらしい。医療事故の多発や、ミス・不正を繰り返す「リピーター医師」の社会問題化を受け、厚生労働省は来年度から再教育制度を試験的に始める予定だとか。

この行政処分を受けた114人のうち、医療事故を起こして業務上過失致死・傷害罪が確定したのは13人で、このうち12人が病院や診療所などの現場に復帰。わいせつ罪では13人中全員が、覚せい剤取締法違反では7人中6人が医師として再び働いていたというのだから、開いた口がふさがらない。

医療ミスや事故に関してはさておき、不正やわいせつ、覚せい剤で逮捕された場合は、医師免許剥奪くらいの厳重な処罰を願いたいものだ。政治家か医者くらい、犯罪を犯しても社会復帰が容易な職業はないのではないか、と思わされる。まじめに働く医者は大迷惑な話だ。

権力と金のうごめく世界は、全くもって理解不能だ。

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by neko_tin_neko_tin | 2004-11-12 15:56 | 社会

命の選択-学会除名の医師-

受精卵の段階で遺伝性疾患の有無などを調べる着床前診断を日本産科婦人科学会に無断で実施し、4月に同学会を除名された大谷産婦人科(神戸市)の大谷徹郎院長が、新たに15組の夫婦に同診断を実施していたことが5日、分かった。(時事通信-11月5日)

このニュース、除名された医師が行ったことについて問題にしたいわけではない。問題は、この、着床前診断についてだ。着床前診断は、体外受精卵の細胞の一部を採取してDNAや染色体を調べる方法で、染色体の異常を事前に見つけられる。そのため、流産や人工妊娠中絶を防止できる一方、「命の選択」につながるとの批判もある、とニュースにはある。

さて、どう思う。意見は分極化するだろう。命という観点から見ると、その命を振り分け、不要なものを排除するというこの手法は、不届き千万、以ての外だろう。しかし、同じ命の視点から見たときに、流産を防ぎ、母体への安全性を高めるとしたら、どうだ。出産のためなら、母は死を選ぶべきか。少し飛躍した発想だが、このように考えることも不可能ではない。

出産は、やはり女性にとって非常に大きな問題だと思う。私はまだ出産経験が無い。だから、この着床前診断について、一概に否定できない。なぜなら、自分がもし、検診で流産の恐れが99パーセントといわれた時、どうするか。それは、想像の域を出ないからだ。

頭で理解できることと、心で判断できることのギャップを、現在、母という体験をしていない私には埋めることができない。そして、この自分に選択権を与えられる着床前診断について、あまりに恐ろしく、賛成とも反対ともいえない。

私はものの是非を問いたいのではない。ただ、母の立場、未婚の立場、出産未経験の立場、いろいろな立場で、そして色々な女性の中で意見が対立する問題だと思ったのだ。今日のニュースを読みながら、なんとも複雑な気持ちになった。

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by neko_tin_neko_tin | 2004-11-05 22:04 | 社会

学力テスト復活?

11月2日、中山文部科学相は小泉首相と首相官邸で会い、子どもたちに競争意識を持たせ、全国学力テストを復活することなどを柱とする学力向上策を提示した、というニュース(共同通信 -11月3日)。

今回の学力向上策では、「世界一の学力取得を目指す」としている。2002年度に新学習指導要領の下で始まった教科内容削減などの「ゆとり教育」を転換させる内容らしい。全国規模の学力テストは、1956年度に始まったが、過度の競争を生んだため、66年度に廃止された経緯があるとニュースでは言っているが…。

過熱した受験戦争、無差別的な詰め込み教育への反省は、一体どこへ行ったのだ?そして、ゆとり教育はどうするのか?この数年間で、学習内容が異なる層が一体何層できあがればいいのだ?

文部科学省の考えていることがよくわからない。一貫性の欠如、いや、将来に対する目的や目標に対する一貫性の欠如と言った方がいいだろう。学習者である学生以上に、現場で指導する教員の負担は想像するに難くない。

同一路線での変更ではない、この学力テスト復活案。教育理念という根幹的な部分に不安定さを感じる。こんな状態だから、学生たちの質が著しく変化するのではないか?大げさに言うならば、日本人という国民性への影響が無いとも言えないのではないか。

「受験戦争」「ゆとり教育」、それぞれの反省点とは、一体どのようなものなのだろうか。日本経済のように不安定な教育方針である。一体、教育とは、何なのだろう。

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by neko_tin_neko_tin | 2004-11-03 21:45 | 教育