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ネット、チャットに過剰反応

佐世保の事件以降、ネットやチャットについて、やたらと過剰な報道がなされているように思う。

以前に少年犯罪があった時も、掲示板への書き込みがあったし、これまでも事件にネットが関わってきたことはたくさんある。今回は小学6年生の事件だったために、こんなに報道されるのだろうが、なんだかぴんと来ない。

以前のコラムにも少し書いたが、時代は確実に変化しているのだ。携帯電話もパソコンも私たち大人には最近普及した新しい物に感じるかもしれないが、子どもにとっては当り前に存在しているものなのではないか。それを事件があったことで「それらは良くない」というのはいかがだろうか。

そもそも、子ども用向けのパソコンソフトもあるだろうし、学習ツールとしてパソコンを使っている学校も多い。その中で、ホームページやチャットに触れることがあっても、なんら不思議はない。もしも、そこまで子どもに悪影響であると考えるならば、R指定状態にするしかないのではないだろうか。

「勉強でパソコンを使うのはいいが、遊びはダメ」といわれたら、どうだ?これまで良しとされていた子どもはきっと理不尽に思うだろう。おもちゃを取り上げられた、そんな気分かもしれない。

大人が作り上げた産物を子どもが当り前に使っているのが現実だ。そして、今後はもっと普及していくだろう。ネットやチャットが良くないのか?本当にそうなのか?所詮、ネットもチャットもツールだ。大人がネットをコミュニケーションの一部として利用している以上、早かれ遅かれ子どもにも浸透していくにちがいない。ネットやチャットの向こう側にいる大人、そう、わたしたちの問題でもあるのではないだろうか。

ネットやチャットは顔が見えない。知らない人ばかり。「世の中、いい大人ばかりでない」、と言われたら、子どものあたしはきっと「世の中、いい子ばかりじゃない」と答えたかもしれない。

↓本日もよろしくお願い致します。
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by neko_tin_neko_tin | 2004-06-08 11:06 | 社会
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