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リピーター増へ新目標-外国人客来訪促進へ計画案-

「また来たい割合」、80%に目標設定というニュース(毎日新聞-1月14日)。

これは、北海道のニュース。このニュースによると、高橋はるみ知事の諮問機関「道観光審議会」は、外国人観光客の来道を促すための「北海道来道外客来訪促進計画案」をまとめたという。観光は冷え切っている道内経済の活性化につながる産業だとして、「また北海道に来たいと思う観光客の割合」を80%に設定し、リピーター客の増加を目指すという。

北海道を訪れた外国人観光客は毎年増加しているうようで、昨年度は約29万人だったとか。現行計画の目標であった20万人を大きく上回った数字ではあるが、2002年にまとめた「観光のくにづくり行動計画」では、目標とする外国人観光客数54万人。まだまだ目標へ達成は遠い。そして、観光客が「サービスに満足した」と感じた割合を80%とし、目標達成のためのリピーター確保に重点を置いたようだ。

北海道が2004年実施した調査によると、台湾や香港など4地域から訪れた観光客の20~30%がリピーターだったという。また、答申案は、外国語に対応できるホームページの充実、観光産業従事者への外国人接遇研修、東アジアを中心とした観光プロモーション活動の展開などなどの具体策を提言しているとのことだ。

今年も大学生の就職率が、北海道は他の地域より非常に低かったことからも、北海道経済が未だ停滞状態であることがうかがえる。北海道は札幌以外で観光客を集客するには、どうしても自然や温泉、食事などがメインになるように思う。その中で、外国人観光客をどこにどのように集客していくのだろうか。

以前、宿泊した温泉旅館では従業員が言ってた。「本当に台湾や香港のお客さんがおおいんですよー」と。しかし、その後こうも言った。「でも、向こうの人は、お金を落としていかないんです」と。これは、別に財布を落とすわけではない。お土産や飲食など、別のものにお金をほとんど使わない、という意味だ。

集客あっての観光客。80%の人に満足してもらえる代わりに、やはりその地域で何かお土産を買ってくれるようなそんな環境も必要ではないか。私は道民なので、ぜひ多くの人に来てほしいと思う。

道観光審議会の今回の案に、より地域の活性化が促進するような計画を作り、実行していただきたい、と心から願う。

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# by neko_tin_neko_tin | 2005-01-15 12:47 | 社会

頑張れ!ツナミちゃん

インド洋大津波で両親を亡くし、タイ・プーケット島の公園に放置されていた男の赤ちゃん「ツナミちゃん」が、タイ王室に引き取られることになったというニュース(毎日新聞-1月13日)。

津波から3日後、プーケット島中心部にある「ラマ9世公園」に、生後2週間ほどの男の赤ちゃんが捨てられているのを、通りがかった人が見つけ病院に連れて行った。そして、この赤ちゃんは、津波とともにやってきたということで、「Tsunami(ツナミ)」ちゃんと名付けられ、病院ですくすくと育っているようだ。発見時、このツナミちゃんは産着姿で、そこには、「両親が津波で亡くなったので、誰か育てて下さい」と書かれていた手紙が添えられていたという。

津波による遺児は、被災国に多くいるが、このプーケットのツナミちゃんは、地元新聞がツナミちゃんの記事を掲載したことからタイ王室の目にとまり、病院に「引き取って育てる」と連絡があったという。

これを不公平だと思うか否か。賛否両論ではないかと想像する。しかし、私はこの記事を読んで、心から「頑張れ、ツナミちゃん」と思った。もともとタイ王室は福祉活動に積極的のようで、今回の津波でも被害の大きかった県などに宿舎付きの学校を作り、孤児たちを引き取ることを計画しているらしい。タイ王室に限らず、このような動きが広がることを祈る。と同時に、このツナミちゃん同様、一人でも多くの遺児が、少しでも幸せに暮らせる環境に恵まれることを心から祈るばかりだ。

頑張れ!ツナミちゃん!

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# by neko_tin_neko_tin | 2005-01-13 13:37 | 社会

ネズミが2カ国語を区別?

大型ネズミのラットは、話し言葉のリズムやイントネーションの違いから、日本語とオランダ語をある程度区別できることが分かったというニュース(共同通信 - 1月11日)。

スペインの研究チームが10日までに、米心理学会発行の実験心理学専門誌に発表したもので、人間と猿以外の動物が言語を識別できることを立証した結果だ。

同学会によると、このように言語を区別する能力が確認された哺乳類は、人間と猿以外ではラットが初めてとのこと。チームは、実際の言語能力が発達するかなり前に、動物がその土台となる能力の一部を獲得していることを示す結果だとしている。

実験は計64匹の雄ラットを4つのグループに分け、まず日本語かオランダ語か、いずれかの文章を聞いた時にレバーを押すように訓練。その後、さまざまな条件で人の声や合成音声で日本語とオランダ語の文章を聞かせた結果、同じ声で読まれた時には日本語とオランダ語を区別して、レバーを正しく押すことができるとの結果が出たという。

もしかすると、ねずみだけではないのかもしれない。そう思うのは、無知の故の発想かもしれないが、非常に興味深いニュースだ。われわれ人間の言語習得仮説にも様々なものがある。人間の言語習得の初期段階はもちろん子供であるが、その子供がどのように言語を習得していくのか、言語習得というのは先天的なのか、後天的なのか、などなど調べると以外に面白い。

また、第二言語習得に関しても同様に多くの仮説がある。臨界期以前の第二言語習得過程と、我々のような大人のそれとは大きく異なること、また外国人が習得する第二言語と、その第二言語を母語とする子供の言語習得過程にも差異があり、これも面白い。たとえば、日本語の指示詞(こそあど)の研究では、外国人は「これ・それ」を先に習得するが、日本語母語話者の幼児は「あれ」を先に習得するなど。ちなみに、この「こそあど」、日本人の子供が「あれ」を先に習得できるのは、「あ」という指示詞が、もの以外の事柄を指すとき(たとえば昨日教えた「あの」話)、聞き手と話し手の間に、共通の認識が必要になり、子供は母親と多くの共通話題、認識等が存在するからだ。これが、共通文化を背景必要とする話題だった場合、外国人が「あ」を上手に使用できないのも頷けるのである。

ちょっと話が逸れたが、人間における母語の言語習得過程、第二言語習得過程に続き、今後、動物における習得過程の研究も盛んになっていくのだろうか。いや、私が無知なだけで、もうすでに盛んに行われてるのかもしれない。言語習得過程が明らかになると、「バウリンガル」などの商品もより高性能になるに違いない。私の愛猫も、飼い主の言語を習得し、識別できているのだろうか。少し気になる。

ここ中国で中国語を習得できない私の目下のライバルは、ラットになりそうだ。ちょっぴり悲しい。

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# by neko_tin_neko_tin | 2005-01-11 12:21 | 社会

学力低下・・・「土台と家」

国際教育到達度評価学会(IEA)が03年、各国の中学2年生(46カ国・地域参加)と小学4年生(25カ国・地域)の学力を調べた国際数学・理科教育調査(TIMSS)で、世界トップレベルとされてきた日本の小4理科と中2数学の平均点が前回(小4は95年、中2は99年)から下がったことが分かった、というニュース。(毎日新聞- 12月15日)

日本人の学力低下が叫ばれて久しい。が、ここにきて、またそれを裏付ける結果が発表された。このIEAの調査結果によると、小4理科は2位から3位へ、中2数学は同じ5位でも点数が下がったとか。以前、OECD(経済協力開発機構)が行った学習到達度調査で、高1の読解力が下がったことに引き続き、また学力低下が浮き彫りになってしまった。

この件に関し、文部科学相は「二つの調査結果を見ると、我が国の子どもの成績には低下傾向が見られる。世界トップレベルとは言えない」と語った、という。文科省は国立教育政策研究所と共に両結果を分析して、授業改善策などの指導資料作りを急ぐ方針だとか。

ちなみに、前回の調査で1位だったフィンランドは今回参していないとのことだが、教科・学年でともに1位になったのは、アジアのハブと言われるシンガポール。日本の淡路島ほどの大きさの小さな国であるが、経済の発展、流通のハブ、ITの拡充、人材の育成と、シンガポールには目を見張るものがある。憎むべき日本であるが、その日本にに学べと始まったシンガポールの様々な政策。個人的にはもう越えているのではないか、と思うほどだ。

それはさておき、問題は日本の学力低下。ユトリ教育などいっている場合ではなかった、ということをむしろ裏付けた結果なのではないだろうか。詰め込み型学習には賛成しがたいが、自律学習のできないうちに多くの選択権を与えても、それは無謀というものではないかと考える。ある程度詰め込まれた知識が基礎となり、初めて自律、応用できるのだと私は思う。何もない土台に家は建たない。仮に建てられたとしても、崩壊するのは時間の問題だ。

学力だけがすべてではない。しかし、学力が下支えするものも多く存在する。今後、国はどのような土台を作るのだろうか。そして、学習者たちは、その土台にどんな家を建てるのだろうか。

私たち大人は、自分が建てて来た「土台と家」を改めて見直す必要があるように思う。

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# by neko_tin_neko_tin | 2004-12-17 14:09 | 教育

パソコンで千円旧札偽造、中学生9人

時代なのか。

「警視庁は1日、パソコンを使って千円の旧札を偽造したとして、東京都世田谷区の区立中学2年の少年(14)を通貨偽造の疑いで逮捕し、同じ中学に通う同級生の少年8人(13―14歳)を補導した」(読売新聞- 12月1日)。

最近、青少年の犯罪がはやり目を引く。確実に増加傾向にあるのではないか、と思わざるを得ない。しかも、その内容は大人となんら変わりのないものが多い。この事件もそうだろう。

この少年らは約100枚を偽造し、うち80枚を自動販売機などで使っていたという。警察庁の調べによると、少年らは、逮捕された少年の自宅でパソコンを使い、千円札を偽造するなどしたということだ。

少年らが偽造方法を知ったのは、10月中旬ごろ。ソースは雑誌らしい。偽造の紙幣を作るために、新しいプリンターまで購入し、試行錯誤を繰り返したうえ、11月上旬には、自動販売機でも使える精巧な偽札を作れるようになったという。更に、少年らは偽札を同級生に渡すなどしていたというから驚いてしまう。ただ、そうなれば、当然校内でうわさが広まるということを考えなかったのだろうか。結果、保護者の1人が「息子が同級生から偽札を見せられた」と学校に連絡、同校が警視庁に相談し逮捕となった。

ちなみに、逮捕された少年は、小学生の頃からパソコンに詳しく、「前からテレホンカードなどの偽造に興味があり、偽札を作ってしまった」と供述しているという。

時代がこのような子供を作り上げたのか。いや、時代のせいにするのはあまりに安直だ。家庭環境、教育環境、そして、私たち大人の生活環境自体にも大きな問題があるのかもしれない。ものの善悪を忘れてしまう、そんな時代がやって来そうで末恐ろしい。

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# by neko_tin_neko_tin | 2004-12-01 14:27 | 社会